東京オリンピックの競技が始まった。
ワクワク。ドキドキ。
待ちに待った。楽しみにしていた。
そんな気持ちは、ちょっとも持っていない。はずだった。
むしろ、東京オリンピックがコロナ禍で開催されること。
コロナの感染が拡大していく中で開催されたこと。
それに納得出来ず、怒りを覚えていた。
7月21日の午前中にはソフトボールの試合が開始されると。
なんだか、そわそわする。
結果が気になる。
こうしちゃいられない。
そんな気持ちになっていた。
そして。
夜は、女子サッカー。
なでしこジャパンの登場だ。
テレビ観戦するつもりはなく、天皇杯 川崎フロンターレ vs ジェフユナイテッド千葉 の情報をTwitterで追いながら、Jリーグの試合を見ていた。
やがて、天皇杯の試合がPK戦で決着がつくと、女子サッカーがどうなっているのかが気になった。0 – 1で負けていた。PKを失敗したようだ。
興味本位で、テレビ観戦に切り替えた。そこに映し出された姿。
なでしこジャパンで知っている選手は、ほとんどいなかった。ヤングとでもいうのか。世代交代したなでしこジャパン。若い選手が、必死に戦っている姿。
格上のカナダに必死に喰らいついていた。ボールを奪ったと思えば奪われ、奪われたと思えば奪って。体をはって守っていた。
相手に倒されても、寝転んでいる時間はない。痛いなんて言っている場合じゃない。すぐに起き上がり、相手を追っていた。
その姿を見て、なでしこジャパンのオリンピックにかける熱い想いが伝わってきた。これが、国を背負って戦ということなんだな。改めて感じた瞬間だった。
後半39分、FW 岩渕真奈選手のゴールで同点。結果、なでしこジャパンはカナダとの初戦を引き分けた。格上のカナダ相手に引き分けは、悪い結果ではなかっただろう。
東京オリンピックでの女子サッカー 日本 対 カナダは、無観客の中で行われた。スタジアムには、選手やコーチの声が響き渡っていた。
コロナ禍で開催された東京オリンピック 2020は、新しい形での戦い。NEW STYLE。「A NEW STYLE WAR」なのかも知れない。
受け入れるか
立ち向かうか
どこへも逃げ出す場所は無い
It’s A NEW STYE WAR
A NEW STYLE WAR / 浜田省吾
東京オリンピックに出場する各国の選手は、こんな気持ち、覚悟で臨んでいるに違いない。張り詰めた緊張感の中で、戦いが始まるのを静かに、熱く、待っている。
浜田省吾の楽曲のひとつ「A NEW STYLE WAR」。新しい戦い。戦争について、その時代の空気を感じて書かれたものだ。
違う意味での国と国の戦いが、東京を舞台にして始まる。
人生で初めての経験。という人も多いだろう。わたしも、その1人だ。
楽しむという気持ちはさらさらないが、本能では何かを感じ、知らず知らず意識が変わってきているような気がする。この夏の熱い戦いは見逃せない。そんな気持ちになってきている。
A New Style War (ON THE ROAD 2011 “The Last Weekend”)
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