2022年1月6日 木曜日。前日1月5日に、降るとか降らないとか言われていた雪は降っていた。
しかも、予報をはるかに上回る雪。東京23区にも大雪注意報が。(警報になった可能性あり)
あまりの寒さと雪で、バンドメンバーである福田裕彦は「さみーな。出かける気がしないw」とツイートしている。
想定外の大雪に首都圏の交通機関は支障が出ており、帰宅を急ぐ人が多く見られた。また、雪の影響で、浜田省吾の再現ライブ「SHOGO HAMADA 40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館」の参加を見送った方もいた。
コンサートでは、浜田省吾から
「こんな天気の日に…(来させちゃって)ゴメンね」
というようなMCがあったようだ。
また、翌日1月7日のコンサートでは、
「連日晴天続きだったのに、昨日に限って大雪…(笑)。しかし今日はまた晴天で、気分良く来ていただけたのではないかと思います。」
『悲しみは雪のように』を歌い終えると、
「…昨日は最高だったんだから、この曲(笑)」
というMCがあったとも。
マグノリアさんの浜田省吾2022年武道館2日目レポートでは、まるで会場にいるような気分にさせてくれるレポートが綴られている。
また、2022年1月6日に開催された浜田省吾の再現ライブ「SHOGO HAMADA 40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館」について、田家秀樹さんが投稿した記事「拍手、ときどき走馬灯、浜田さん「雪の武道館」。」
これを読んで、うらやましく思ったのだった。
テレビドラマ『愛という名のもとに』から30年
悲しみは雪のように
作詞:浜田省吾
作曲:浜田省吾
編曲:星勝
『悲しみは雪のように』は、テレビドラマ『愛という名のもとに』の主題歌。
1981年9月21日発売アルバム『愛の世代の前に』に収録されており、アレンジを大幅に変更してリメイクされた。
浜田省吾は、ジュード・コールとというアーティストの作品からインスパイアされ、その曲をアレンジャーの星勝に聴かせてイメージを伝えたという。
また、浜田省吾は、
「スタッフからは新曲を依頼されたが、内容を聞いて『このドラマの主題歌にするならこの歌しかない』と思った」
『The History of Shogo Hamada “Since1975″』の販促用パンフレットに掲載された楽曲解説
と、語っている。
編曲は星勝であるものの、この浜田省吾のイメージ、インスピレーションが『悲しみは雪のように』を大ヒットさせたと言っても過言ではないだろう。
雪の日に
浜田省吾は、詩人である吉野弘を敬愛していることで知られている。
『悲しみは雪のように』の世界観は、吉野弘の「雪の日に」をモチーフにした曲だという。
2007年11月27日の酒田市民会館のライブでは、吉野の地元ということもあって「雪の日に」を朗読。続けて本作を弾き語りで披露した。
悲しみは雪のように – Wikipedia
浜田省吾は、どんな口調で、どんなテンポで「雪の日に」を朗読したのだろう。
浜田省吾ファンがブログで投稿した記事「吉野弘」。
吉野弘の「雪の日に」。この詩を読んだ時、なんとも言えぬ感情を抱いた。激しく降り続く雪。あとからあとから、とめどなく、激しさを増して降り続くような感覚。
わたしは雪国で生まれ、雪国で育った。雪が激しく降りしきる様子を容易に想像でき、また、こわさも覚えた。
どんどん降り積もる雪。重く、積み重なる雪。雪が降った翌日には、当たり前のように雪かきをしていたことを思いだす。
冬の厳しさから、その辛さから逃げ出したくて、わたしは田舎には住みたくないと思って上京する道を選んだ。
さいごに
『悲しみは雪のように』の大ヒットから30年。
浜田省吾の再現ライブ「SHOGO HAMADA 40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館」の初日が雪に見舞われたこと。これは、偶然だろうか。
もしかすると、あの日を思いだすために神様が降らせたのかも知れない。ちょっと度が過ぎていたけれど。
吉野弘さんは、2014年(平成26年)1月15日)に天国へ旅立った。
『悲しみは雪のように』の大ヒットから30年の節目に、2007年11月27日の酒田市民会館のライブでの「雪の日に」を朗読し、弾き語りで披露された『悲しみが雪のように』の音源を公開してもらいたいと願うのは わたしだけではないはずだ。
Streaming – Spotify
オリジナルバージョン
リメイクバージョン
ライブバージョン ON THE ROAD ’96
ライブバージョン
VTR
悲しみは雪のように (ON THE ROAD 2011 “The Last Weekend”)
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