昨夜、それほど気温は高くない日だった。
けれど、台風の影響なのか、湿度が高く、少し蒸し暑さを感じた土曜の夜。
エアコンのタイマーをセットしてベッドに入った。
どれくらい経っていたのだろう。
蒸し暑さを感じながら、悪い夢を見ているみたいに、闇の中をうなされながら彷徨っていた。
蒸し暑さを感じ、半分ほど意識はあるのだけれど、目を開けることができない。
暗闇の中で、浜田省吾のアルバム「誰がために鐘は鳴る」の再生が始まった。
誰がために鐘は鳴る
1990年6月21日発売
01.MY OLD 50’S GUITAR
02.BASEBALL KID’S ROCK
03.少年の心
04.青の時間
05.サイドシートの影
06.恋は賭け事
07.夜は優し
08.SAME OLD ROCK’N’ROLL
09.太陽の下へ
10.詩人の鐘
11.夏の終り
すると、どうだろう。
今まで、1度だって意識して聴いたことのなかった「ギター」というキーワードがクローズアップされる。アルバム「誰がために鐘は鳴る」には、「ギター」という言葉が使われている曲目がいくつかあることに気づいた。
「MY OLD 50’S GUITAR」で自身の想いをギターに吐露。8曲目の「SAME OLD ROCK’N’ROLL」では、こんなフレーズがある。
沈んだ心抱え 誰かが
外へ連れ出してくれるのを待っていても
俺は道化師でも医者でもないんだぜ
ただギターを弾いてるだけさ
SAME OLD ROCK’N’ROLL / 浜田省吾
俺は道化師でも医者でもない。俺は、ロッカーで、ただギターを弾いているだけ。そんな言葉でリスナーに宣言しているようだ。俺は、ロッカーなんだよ。そう自分に言い聞かせ、自分の原点がどこなのかを再認識しているように思えた。
そして、リスナーだけではなく、自分自身にも、叱咤激励の言葉を浴びせかける。
苦悩や迷いを雨と表現して、鬱々してないで踊ろうぜ。そう言っているように思えたし、「DANCE」と共通するものを感じた。
爽快なロックナンバーであるのだけれど、その内容は深く、重い。そんな曲。
「SAME OLD ROCK’N’ROLL」にも、新たな壁にぶつかった苦悩が描かれているように感じた日曜の朝。
「SAME OLD ROCK’N’ROLL」は、2020年に発売されたShogo Hamada Official Fan Club Presents “100% FAN FUN FAN”ON THE AVENUE 2013「曇り時々雨のち晴れ」の4曲目に収録。この映像作品でしか見られない貴重なライブ映像となっています。
【メーカー特典あり】ON THE AVENUE 2013「曇り時々雨のち晴れ」 (完全生産限定盤) (DVD) (ポストカード(3種のうちランダムで1種)+ディスコグラフィシート+キャンペーン応募ハガキ付)
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