夕立。甲子園。花火。
2022年も夏がやってきた。
例年以上に熱い夏だ。
8月に入り、3年ぶりに花火大会が全国各地で開催されている。
ワタシは、8月2日、3年ぶりにテレビで花火大会を視聴しながら、自宅から少し離れた場所で行われていた花火の音に気づき、生で鑑賞するという、珍しい体験をした。
花火を見て、まだ若かった頃を思いだす。
毎年家族で行った花火大会。
毎年車で行った家族旅行。
口数が少なく、ぶっきらぼうに思っていた父親が、実はワタシ達が大好きで、子煩悩で、親馬鹿だったのではないかと今頃思う。
自由研究は、毎年のように苦しんだ。
何をしたらいいのかわからず、ありきたりに朝顔の観察日記を書いたり、昆虫採集をしたり。ネタに困って、本を買ったような記憶もある。
今頃、「花火」のことを研究すればよかったなとか。
「花火」を見ていて思う。
「花火」は、奥が深い。
「花火」は、どうやって作られているのか。
「花火」には、どのような種類があるのか。
「スターマイン」とは、どのような花火なのか。
「ベスビアス」とは、どんな意味があるのか。
いろいろと調べる価値がありそうなことを思いついた。
しかし、後の祭りである。
いや、祭りはおわっちゃいない。
祭りは、これからだ。
この年になって、今年の夏休みに自由研究をしてみようか。そんなことを思ったり。
すでに語り尽くされているだろう浜田省吾の「花火」を独自の視点で考えてみようと思う。
収録アルバム
収録曲
01. 光と影の季節
02. この夜に乾杯!
03. 旅立ちの朝
04. Thank you
05. デスク越しの恋
06. 誰かどこかで
07. I am a Father
08. 花火
09. 初恋
10. 君と歩いた道(album ver.)
11. ある晴れた夏の日の午後
収録映像作品
SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2005-2007 “My First Love”
発売日:2008年4月2日
映像作品「SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2005-2007 “My First Love”」の収録曲を確認した時、「おやっ」と思ったことがいくつかあった。
DISC2には【Special Features】として、
Bonus Live Visuals
01. 初恋
02. 青空のゆくえ
03. 生まれたところを遠く離れて
04. Happy Birthday Song
Music Video
01. 家路
○Behind the Scenes of “My First Love” Tour “Another Side of the Road”
○Slide Show ”Somewhere Not Here”
を収録。
【Special Features】を観たとは思うのだけれど、その内容について思いだすことが出来なかった。。。
そこで、映像を見始めたのだけれど、あまりに懐かしく、浜田省吾があまりにカッコよくて、すべてのディスクを視聴してしまった。
我が家で所有している映像作品には、浜田省吾公式サイトのディスコグラフィには記載されていないDISC3が存在するON THE ROAD 2005-2007 “My First Love”(初回生産限定盤) [DVD]。貴重な映像が収録され、パソコンで楽しめるDVD-ROMとなっている。
DVDでありながら、16:9対応。音声も、リニアPCMとDOLBY DIGITAL/5.1ch。
あの頃。。。約15年前。
入り待ち、出待ちが普通に行われており、浜田省吾がファンに手を振る姿、浜田省吾の生声。もう、たまらない、お宝コンテンツが眠っていたことに気がついた。最近、ご無沙汰という方は、ぜひ見て欲しい。浜田省吾52才前後の姿を。
テンション爆上がりで、おもわずロードアウトしてしまった。
どうかお許しを。
さて、「花火」に話を戻そう。
ストーリー
「I am a father」と対になる楽曲。「良き父親であろうとしたが、どうしても上手くいかなかった男」が主人公。
10年後の2015年にリリースされたアルバム『Journey of a Songwriter 〜 旅するソングライター』収録の「五月の絵画」は、この曲の続編であり、家を出た父親とその娘が和解する内容になっている。
歌詞からわかること
・娘は二十歳
・下の子はサッカー好き 次の春には高校
・すぐに帰るつもりで車を車庫から出した
・家を出て5度目の夏
・暮しに困らぬように稼ぎはすべて送った
・今でも部屋には幼いままの子供達の写真を飾っている
・二人で河のほとりを歩く
・はぐれないように強く指と指からませて
・これがオレの物語
今一度、よく考えてみると、家を出た時、すでに交際していた女性はいたのか。そこは、明らかにされていない。
もしも、その女性と新しい生活を考えて家を出たのであれば、ろくでなし。そうでなくても、家族を捨てて逃げたのは、ろくでなしだ。
そして、稼ぎのすべてを送れるほどのお金の余裕はあったということが不思議でもある。家を出てから、お金を稼ぐことに成功したのか、それとも、家を出る前から働いていた場所で働き続けたのか。謎である。
このようなストーリーで、辻褄が合わない部分があるかも知れないけれど、浜田省吾の歌う「花火」には不思議な魅力がある。
どうにも許せない男なんだけれど、家を出て、家族を捨てても、子供が大好きで、子供達のことを忘れることが出来ない、親馬鹿で、子煩悩な父親なのかなと。下の子のサッカーに付き合ったりとか。どこか憎めないところがあるんだよね。
いや、そうじゃなくて。
楽曲的に。
嫌いじゃない。
今から15年以上前、浜田省吾が52才の時に書いた曲「花火」。
浜田省吾には子供はいないが、モチーフとなる出来事があったのかどうか。時にして、浜田省吾は、どうしようもない男を描く。いいとかダメとかではなく、現実に存在している。
「I am a father」のような男ばかりではない。「花火」のような男もいるんだよ。光と影のように。そんなコントラストを描いたのかも知れない。
十人十色。
人生いろいろ。
あたなにはあなたの、ワタシにはワタシの人生がある。
人それぞれの人生。
その1回きりの人生は、花火であるならば。
誰もが、大きく、美しく、色鮮やかなものにしたいに違いない。
「花火」の主人公の男は、続編の「五月の絵画」で娘と和解する。
儚いものならば、後悔しないよう、日々精一杯生きていきたい。
その思いを新たにした。
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