まだ若かった頃、書店で1冊の本を見つけた。
タイトルは、「オン・ザ・ロード」。ジャック・ケルアックが書いた本だった。
浜田省吾の公式ファンクラブに入会し、本やCD。買うことが出来るものは何でも買った。そんな頃だった。
記憶を辿っても、何故ジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」を買ったのか思いだすことは出来ない。
今、思うと、浜田省吾の「陽のあたる場所/浜田省吾ストーリー」「オン・ザ・ロード・アゲイン」を買おうとした時、浜田省吾関連の書籍としてジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」が置いてあったのかも知れない。
深いことを考えず買ったジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」は、浜田省吾と一切関係のないストーリーだった、。また、若いワタシには、まったくおもしろくないストーリーに感じられた。
それでも、毎日読み続け、何とか読み終えたと思う。
あれから幾年月。浜田省吾は、日本武道館で40年前のセットリストを再現したライブを行い、映像作品「ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館」を発売。
完全生産限定盤には、1970年代からの貴重な写真などで構成された豪華100Pブックレット「ON THE ROAD SINCE 1982」が付属。迷った末、完全生産限定盤を購入し、ようやくブックレット「ON THE ROAD SINCE 1982」を読み始めて驚いたことがある。
なんと、何の関係もないと思っていたジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」について書かれていたのである。
武道館コンサートのパッケージが出来てきた。この100ページのブックレットは見応えありますよ。#田島照久 #浜田省吾 pic.twitter.com/ujubaS4h31
— 田島照久 Teruhisa Tajima (@TTthesedays) July 2, 2022
旅の途上
豪華100Pブックレット「ON THE ROAD SINCE 1982」には、ジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」の1シーンが引用されていた。
ジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」の引用されている1シーンと再現ライブ「ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館」をシンクロさせながら、「ON THE ROAD」の歌詞の1フレーズをシンクロさせながら綴られていた。
後付け。なのかも知れないけれど、こういう解釈もありだろうという内容。内容はともかく、あの頃買って読んだジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」が浜田省吾の「ON THE ROAD」と関わりがあることがうれしかった。
さいごに
豪華100Pブックレット「ON THE ROAD SINCE 1982」。
もし、豪華100Pブックレット「ON THE ROAD SINCE 1982」が、単体で発売されたとしたら買っていただろうか。そう考えると、答えは「yes」。
あとだしになるけれど、このブックレットは貴重なフォトや浜田省吾がアルバム「Home Bound」の海外レコーディングを記録していた日誌等で構成されていて、お値段以上の価値があるものだった。少なくともワタシには。
また、東京新宿でBar“Flash&Shadow”を営んでいるマスターは、こんなことをつぶやいている。
てっきりBlueRayを買ったんだと思っていたら、このBookletを買ったんだね、僕は😅
1981年4月の新宿厚生年金会館のはなし、1982年1月12日武道館の打ち上げ
歌舞伎町のボーリング場、歌舞伎町のバッティングセンター😄
納得👍️ pic.twitter.com/s1wihoYFqc— K.Aihara (@flash_shadow) July 8, 2022
あの時の謎が、このブックレットによってわかったと。
そういうこともあるんだなと。
40年前の武道館公演のあと、何があったのか。
コンサートのあとで、盛り上がって。という流れだということだが、若かったんだな。浜田省吾もバンドメンバーも。
あの、1982年の武道館公演から40年。
新型コロナが発生し、不思議な運命で行われた再現ライブ。浜田省吾本人はもちろん、バンドメンバー、関係者、浜田省吾ファン、みんなにとって特別なコンサートになった。
そして、公式ファンクラブ会員限定で映像が配信され、今回、映像作品「ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館」の発売。秋からは、「ON THE ROAD 2022 Welcome Back to The Rock Show “EVE”」の開催が予定されている。
浜田省吾の原点となるホールツアー。公演数が少ないことから、日本全国の主要都市だけの開催。
ツアータイトルが「ON THE ROAD 2022 Welcome Back to The Rock Show “EVE”」とされたことから、「Rock Show」の前夜だと思いたい。来年2023年には、オーディエンスが声援を送り、浜田省吾と一緒に歌えるようなアリーナツアー「ON THE ROAD 2022 Welcome Back to The Rock Show」が行われることを願っている。
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