インターネットをしていて見つけた1つの記事。東大新聞オンラインで、浜田省吾『独立記念日』のことに触れているようだった。
記事は、【100行で名著】誰のための報道か——角南圭祐『ヘイトスピーチと対抗報道』。すぐにアクセスしてみると、筆者が角南圭祐『ヘイトスピーチと対抗報道』(集英社新書、2021年)を読んだところ、浜田省吾『独立記念日』の歌詞が引用されていた。
角南圭祐の著書を読んで浜田省吾『独立記念日』の歌詞を知り、筆者がヘイトについて考えたことが書かれている。
そして。筆者は浜田省吾『独立記念日』の歌詞の一部を知り、検索して読んだのだろう。浜田省吾『独立記念日』の別の歌詞も引用して紹介している。筆者は、浜田省吾『独立記念日』の歌詞を知り、何を考え、どう思っただろうか。
東大新聞オンラインは、どんなサイトなのか。直観的に東大の新聞のウェブサイトだと思ったものの、確信が持てずに調べてみる。
東大新聞オンラインのトップページには、こう書かれていた。
東大新聞オンラインは、東京大学に所属する学生らで構成する公益財団法人東京大学新聞社が運営するニュースサイトです。1920年の『帝國大学新聞』創刊以来、東京大学に基盤を置き、かつ東京大学からは組織的・人的・財政的に独立した立場から、知識・情報の発信、交流を行っています。
間違いなかった。東京大学に所属する学生が、1冊の本から浜田省吾の曲を知った。そして、引用して紹介したのだ。
快挙。というか。浜田省吾は、東大の学生が『独立記念日』の歌詞を読んでインスパイアされ記事を書いたと知ったら、どう思うだろう。直接聞いてみたい。
また、記事の筆者が、浜田省吾に『独立記念日』の歌詞についてインタビュー。なんて企画も面白そうだけれど。浜田省吾は、取材に応じるだろうか。
先日、浜田省吾本人が「夢にいざなえ」から最新作「この新しい朝に」までの101曲を厳選して本にした歌詩集「ソングライターの旅」が発売された。
老いも若きも。浜田省吾がデビューした当時からファンの方。親の影響から浜田省吾を知った若い人。中学生、高校生もいることだろう。多くの浜田省吾を愛する人が歌詩集「ソングライターの旅」を手にして読んだことだろう。
浜田省吾の想い。浜田省吾の苦悩。浜田省吾の思想。自らの体験をベースに書かれている歌詞も掲載されている。歌詩集「ソングライターの旅」を読んだ人が、それぞれ思いだしたり、考えるものがあったと思う。
もし、中学生、高校生という若い年代の人が歌詩集「ソングライターの旅」を読み、【100行で名著】誰のための報道か——角南圭祐『ヘイトスピーチと対抗報道』の筆者のように、何かを感じ、インスパイアされたなら。それは、すばらしいことだ。
もし、何かを感じ、インスパイアされたなら、家族、友達に広めて欲しい。そう浜田省吾は願っているのではないか。そんな気がしている。
浜田省吾『独立記念日』の3つのバージョン。
オリジナルと2つのライブバージョン。ライブバージョンは、1982年と2011年の音源。29年を経て、どのように表現されているか。それを意識して聴くと、より一層楽しめると思います。
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