2022年2月11日。この日を、全国の浜田省吾ファン、浜田省吾を愛する人が待ちわびたことだろう。当日、配信前から、スマホの画面、パソコンの画面、テレビの画面で待ち受け画面を見ていた人は少なくないはずだ。
わたし自身、配信60分前には そわそわしていた。
脳内には「BLOOD LINE (Single Version)」の再生が始まった。テンションが上がる時には、決まって流れる曲。イントロの「THEME OF FATHER’S SON」のインストゥルメンタルから静かに始まり、やがて鐘が打ち鳴らされる音が響き渡る。そして、「BLOOD LINE」へと。
BLOOD LINE。家柄。血筋。
そんな風に訳されることが多い言葉。
父親と息子。そんな繋がりの如く、40年前に行われた日本武道館公演の再現ライブが始まるのだ。この興奮は、『SHOGO HAMADA / 40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館』に参加した人だけではない。配信を待ちわびた人は皆、興奮を抑えきれなかっただろう。
果たして40年前に行われた日本武道館公演の再現ライブ『SHOGO HAMADA / 40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館』は、どのようなコンサートだったのか。ようやく見ることが出来る機会が訪れたのだ。
それぞれが、ソムリエの如く。ヴィンテージの最高級のワイン舌の上で味わうために、何度もテイスティングを重ね、それぞれの環境に適した視聴環境で配信される時を待ったに違いない。
これから先は、ネタバレが含まれます。知りたくない方は、これより先はご遠慮ください。
浜田省吾のショーは始まった
やがて、正午。浜田省吾のショーは始まった。
浜田省吾が歌うThe Beatlesのカバー「In My Life」が流れ、武道館コンサートの開演前の、2022年1月6日(木)の、1月7日(金)の、40年前の武道館コンサートの写真がスライドで画面に映し出される。
まるでドキュメンタリーのようだ。
我が家では、
・42インチのテレビ
・Fire TV Stick 4K
・2.1ch サラウンドスピーカー
という視聴環境。
画質は申し分なし
画質は申し分ない。コマ落ちすることなく、スムーズに、そして、くっきりはっきり映し出されている。とても綺麗な映像で、混雑による影響もない。素晴らしかった。
事前にセットリストは知っているけれど、真っ白な気持ちで、新鮮な気持ちで配信を楽しむことが出来た。時間を忘れ、画面と音声に全神経を集中して視聴。あっという間の150分。
気がつけば1回目の視聴は終了し、即座にリピート再生した人もいたことだろう。ありがたいことに期日が来るまでは、何度でも、何回でも見放題。明日も明後日も、あの日の、武道館のステージに立っている浜田省吾に会うことが出来る毎日がハマショー状態。
今回行われた浜田省吾 ファンクラブ会員限定ネット配信で、新たな可能性を感じた。今回のみならず、過去の貴重映像、これからの貴重映像の配信は、浜田省吾の気持ち ひとつ。彼さえOKしてくれれば、無限の可能性は広がるばかりだ。
パッケージにする必要がない。これは、とても大きなアドバンテージになるはずだ。のちに、映像作品として販売してくれれば最高だけれど。
さいごに
さいごに、ひとことだけ感想を。
40年前の武道館公演の再現ライブ『SHOGO HAMADA / 40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館』は、まったく別物と言っていいコンサートになっていた。
今の浜田省吾で、今のバンドで、最新のアレンジで演奏された楽曲。どちらがどうというわけではない。40年前は40年前の、再現ライブは再現ライブのよさがあった。
浜田省吾のコンサートに参加してから30年以上になるけれど、発売されている映像を含めて、初めて聴いた楽曲は、なんと新鮮だったことか。
過去の思い出や思い入れにとらわれることがもなく楽しめて。久しぶりに聴いた曲は「おぉー」って。また、換気タイムに映し出された若かりし頃の浜田省吾の姿には歓喜した。
今回、40年前の武道館公演の再現ライブ『SHOGO HAMADA / 40th Anniversary ON THE ROAD 2022 LIVE at 武道館』を企画し、配信してくれた浜田省吾さんに感謝しかない。
ありがとうございました。
そう遠くない日に、出来ればマスクをせず、声が出せる環境で会えることを楽しみにしています。その日まで、お体に気をつけてお過ごしください。
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