光回線は、あっけなく開通した。
工事担当者が訪れ、持ってきた終端装置を電話のモジューラジャックと接続し、レンタルしたWi-Fiルーターと接続。ものの数分だった。
一仕事終えると、こう言った。「インターネットの接続をお願いします」と。これは、自分でせにゃあかんのか。と思いつつ、見ず知らずの人に我が家のものは触れさせたくない。しぶしぶIDとパスワードを設定し、接続完了。
これで、工事費15,000円無料。と言われても、それだけの金額に見合わないよなと思うけれど。まぁ、しゃーない節だ。
工事担当者が帰宅後、スマホ、PC、Fire TV StickのWi-Fiの設定をした。PCでスピードテストをしてみると、ほどほどのスピードが出ていた。今までお世話になったADSLの10倍超。もう、シンジラレナイくらいの早さだ。こんなに簡単に出来るなら、もっと早くやるんだった。
Wi-Fiの設定が一通り終了後、回線の接続を確認すると、IPv4と表示された。
IPv6 アドレスが検出されませんでした
と表示されている。むむむ。これじゃ、いかんのだ。IPv4じゃ。
我が家は、マンションタイプでVDSL方式。VDSL方式とは、光回線と電話回線を利用したインターネット回線で、場合によってはADSLより遅くなることがあるという情報があった。
それを回避するには、IPv4 over IPv6 に設定する必要がある。IPv4 over IPv6 にするために、わざわざプロバイダーからWi-Fiルーターをレンタルしたのだ。無料で。
無料でレンタルしたWi-Fiルーターは、 I-O DATA WN-PL1167EX03。バッファローやNECのWi-Fiルーターしか使ったことがなく、I-O DATAの製品は初めてだ。
この設定が、めちゃくちゃわかりにくかった。終端装置と接続すれば使えると説明書には書いてあるけれど、IPv4 over IPv6 の設定方法が書いてない。しかも、終端装置と接続しただけでは、PPPoE認証 の設定になっている。でも そりゃ無理だぜ。
インターネットの設定項目には、IPv4 over IPv6(MAP-E) と IPv4 over IPv6(DS-Lite) の2つが表示されていた。どちらなのか不明なので、インターネットで検索してみる。同じような条件の人は、IPv4 over IPv6(MAP-E) のようだった。しかも、設定がうまく出来ず、サポートに聞いたらしい。
この情報を基にIPv4 over IPv6(MAP-E) に設定したところ、Wi-Fiが使えなくなった。オーマイガー。こういう時は、最初に戻るのが基本だ。道に迷った時と同じように。PPPoE認証に戻してWi-Fiが使えるようになることを確認して、IPv4 over IPv6(DS-Lite) にしてみると、こちらは接続出来た。
接続出来たのはいいのだけれど、本当に合ってるのか?それが、不安だった。その不安を解消するため、プロバイダーのサポートセンターに電話したみたものの、何度電話しても混雑していて繋がらない。
チケット購入時のような根比べはごめんだ。仕方なくチャットを選択すると、すんなり繋がった。そこで、オペレーターに確認すると、問題なくv6で接続していることがわかった。
設定を終え、夜にDAZNでサッカーを視聴してみた。すると、今まで見ていた映像は何だったの?というくらい、ものすごく くっきり はっきり見えた。これは、回線速度が大幅に向上したからなのかも知れない。
浜田省吾は、こんなことを言った。
今日、ティーンエィジャーはいるかい?俺がティーンエィジャーの頃、こんな言葉が流行ってた。Don’t trust over thirty.「30以上のヤツを信用するな」ってことなんだけど、ところが、オレも、とうとう30になってしまった。だけど、ステージの上に上がって、ロックンロールを演っている時は、今も変わらずティーンエイジャーだ!
Don’t trust over thirty.
「30以上のヤツを信用するな」。
確かに、間違いなく、工事担当者は30以上だった。最初から信じるつもりはなかったけれど。たぶん、プロバイダーのオペレーターは30以上。20代に違いない。ちょっと、日本語がおかしかったから。
Don’t trust over thirty.
IPv4 over IPv6.
まったく異なるものだけど、IPv4 over IPv6 の設定をする時に Don’t trust over thirty を思いだした。そんなお話でした。
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